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夏がくれば思い出す~

こんにちは。看護師です。
毎日毎日暑くて寝苦しいですね。
これから容赦なく…いよいよ夏本番がやってきますが、皆様体調崩されていませんか??
 毎年、こんな風に蒸し暑くなると、なんとなく亡き父を思い出すことが多くなります。
父は12年前、63歳のときに肝臓ガンで他界しました。
最期は近所の総合病院で入院生活を送っていたのですが、
私も時間の許す限り付き添って簡易ベッドで寝ていました。
が、当時の病院は消灯時刻を過ぎるとクーラーが切れてほんとに暑くてたまらないんです。
暑くなると、そのときのあの病室の蒸した感じと、
偉大だった(私にとって)父の、日に日に痩せて弱っていく姿がリンクして
脳裏に浮かんでくることが多くて、なんとなく切なくなります。
最期はか細くなってしまった父ですが、元々は柔道をしていたこともあり、
わりとガシッとした感じの、そして九州産の頑固親父って感じで、
幼いころから恐ろしい存在でした。
なんせ夏場は家の中でも柔道着でいましたから(さすがに上は裸でしたが笑)。
仕事人間で不在がち、いたらいたで恐いだけ。
私が中1のときのこと、中間テストの悲惨な結果を知った父はわなわなと怒りに震え、
なんじゃこの点数?!塾にも、ましてや私立に行かす余裕なんかないぞ!!
そして、その日から高校受験まで父が私の家庭教師となることに。
とある塾から、いらなくなった大きな黒板までもらってきて家のリビングに備え付け、
本物の教室さながら。小学生だった弟まで巻き込んで、
父が帰宅してから寝るまでしごかれていました(弟にはいまだに「ねえちゃんが頭悪かったからオレまでまきこまれた!」と恨まれています苦笑)。
と、まぁ、少し…少し大げさに言いましたが頑固な俺様であったことは間違いありません。
そんな頑固な偏屈者でしたが、本当にお酒好きで、
少し酔うと饒舌になり楽しくほがらかになるので、私は酔っぱらった父の方が好きでした。
好き、というより安心できた、という感じでしょうか。
こわごわでなく普通に、そして少し本音で会話できるのがホッと和みました。
しかし、そんな大好きなお酒のせいで命をはやめてしまったのは間違い、ない。
もう少しひかえるように言えばよかったかな…とか仕事人間の父にせめてちゃんと病院受診するように言えばよかったかな…とか、
娘としてというより看護師としても後悔することも多かったです。
でも、今の、この私のビール好き、お酒好きはまぎれもなく父のDNAを受け継いでいるものだと思います。
酔うと余計なことまで喋るところも(笑)そして、偏屈な性格も似ている、とも言われます。
短足胴長、足太な体型もそのままだと(苦笑)。
たいへんたいへん複雑な気持ちですが、少し…ほんの少し嬉しく、誇らしくも、あります。
 そして、あのときの父さながらの厳しい指導があったからこそ、いまの私があるわけで。あれがなかったら看護学校も目指せていなかったかもしれない。
本当にどれだけ感謝してもたりないくらいです。
生きているうちに言えたらよかったのですが、
結局いろんな想いは伝えれずじまいで父は逝ってしまいました。
なんとなく照れ臭かったのと、最期がみえていても、うまく心を開けなかったこと。
いまだほんの少し、後悔しています。
 この蒸し暑い季節は、そんなこんななほろ苦い思い出がより鮮明にわたしの脳裏によみがえります。
そして、お酒好きの父のようにならないよう、自身の健康には、より、気をつけて元気に生きていこうと思い、軽い運動、毎年の人間ドックは欠かさず、そして今宵も美味しく晩酌をいただくのであります。
皆様も、お仕事などなどお忙しいとは存じますが…
酷暑に負けず、よく食べ、よく動き、ストレスをためず…
どうぞご自身のお身体くれぐれもご自愛し、元気にお過ごしになれますように……

2013.07.31

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