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「部活の顧問」

梅雨明けはまだ少し先の様ですが日ごとに暑さが増してだんだんと真夏が近づいてきました。私は暑いのも寒いのも苦手ですが、どちらかと言えば夏の方が辛いかもしれません。というのも、学生時代は剣道部に所属しており真夏の猛稽古が本当にしんどくてたまらなくて、その頃の記憶から今の暑さ嫌いに至っているのだと確信しております。逆に冬はあの重い防具をつけて稽古すると徐々に身体があったまってくるので、まだましでした。
私が中学の頃はまだまだ厳しい指導が当たり前の時代で、お盆も休みなし、冬も元旦しか休みがなかったり、また、気合いが感じられない稽古や試合をしてしまうと手や足がとんできたものです。正直恐かったです(汗)。今はもうそんなスパルタはありえない時代になりましたが、あの頃は別にそれが普通なのかな、とあまり気にしていませんでした。部活仲間とは今でも仲が良く、30年以上経った今でも付き合いが続いています。顧問への恨みつらみなどは一切なく、逆に皆、熱心に指導してもらえたこと、強くしてもらえたことなど、いつも思い出話に花が咲きます。こうして長年付き合いを続けている私たちですが、顧問はここ数年、年賀状すら返信がない状態で皆どうしているのか気にかけていました。
先日、ひょんなことから顧問の長男さんにお目にかかる機会がありました。30才、とてもしっかりとした素晴らしいスポーツマン、そして顔は顧問に瓜二つ、なんだかすごく緊張しました(苦笑)。息子さんがいわれるには、「時代も変わり…父は昔自分が(私たちに)したことを本当に申し訳ないと思っているようです。もう皆さんに合わす顔がない、と言っていました。」と。あの頃の厳しすぎた指導を後悔され、私たちをいつからか遠ざけるようになってしまわれた様でした。元気にはされておられるようなので安心はしましたが…。
最近では日大のタックル問題もありました。やはり監督、コーチという上の立場の存在は責任もとても重いものなのだと、あらためて感じずにはいられません。顧問の胸には「若気の至り」ではすませられない後悔の念が渦巻いているのかもしれない、もしかしたら今後一生その思いを抱えて生きていくのかも…。私たちがいくら気にしていない、と伝えたところでそれは変わらないことが息子さんからも伝わってきました。私も、もう年齢的にも下のスタッフがほとんどです。職場や社会のために、そして自分自身後悔しないために、相手のことを常に慮り、丁寧に指導をしていかねば、と身が引き締まりました。そして、またいつか顧問と大人同士あんなこんなをいろいろと語れたら、と…。心から願う今日この頃なのです。

2018.06.26

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