PSG検査について

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終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG検査)について

終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG検査)について

睡眠ポリグラフ検査とは、夜間どのような睡眠をとっているのかを全体的に見る検査です。

睡眠時無呼吸症候群を含めて、睡眠障害を正確に診断するためには睡眠ポリグラフ検査が必要です。

最近では脳波を検査せずに睡眠中の呼吸の状態などを検査する簡易診断法も行われますが、この方法では最も肝心な睡眠の状態が検査できません。

つまり寝ているのか、起きているのか、また寝ていたとしてもよく寝れているのか(深い睡眠が得られているか)、睡眠状態が悪いのか(浅い睡眠ばかりで、途中に何回も短時間の覚醒が起こっている事があります)は、脳波を含めた睡眠ポリグラフ検査でしかわかりません。

脳波、眼球運電図、筋電図、呼吸活動、心電図、酸素濃度、いびきの音などを夜間記録します。この検査で眠りの深さの判定、不眠症や過眠症、不整脈、足の筋肉のピクピク発作などがわかります。

検査は頭、目、耳の後ろ、あご、胸、お腹、足にバンドや電極をつけます。 少し煩わしいと思いますが痛みはありません。

電極をとりつけるので眠れないのではないかと思われるかも知れませんが、実際にはほとんどの人が眠っており、検査に支障のある人は稀です。

快適に眠れるように睡眠検査室は全室個室で個別に温度調節ができます。

1.睡眠ポリグラフ検査(1泊入院)

あなたの睡眠中の、睡眠状態(脳波)、いびき(いびき音マイク)・呼吸の状態(呼吸センサー:圧センサー、サーミスター併用)、睡眠中の寝返り・体位による変化(体位センサー、監視モニターによる確認)、呼吸状態を確認するための胸部・腹部の動き(胸・腹部バンド)、足の動き(足の筋電図)を熟練した専任技師が一晩中観察・記録いたします。

検査入院当日(検査のための入院の日)は、午後6時30分頃来院、入院事務会計手続きを済ませていただいたら、外出可能です。
※夕食は、お持ちいただくか、外で取っていただいても結構です。

入院検査は、火、水、木、金の夜行っております。翌朝は午前6時から7時の間には退院可能です。
当クリニックの睡眠ポリグラフ検査は、熟練した検査技師が終夜、睡眠・呼吸の状態をモニターしております。

非常に労力を要しますが適切な検査データーを得るためには必要であり、当クリニックの検査体制は、大学病院にも全くひけをとりません。安心してお休みください。

検査入院の費用は、すべて健康保険適応です。
自己負担は、3割負担の方で15,000円程度、2割負担10,000円程度、1割負担5.000円程度となります。
※2016年10月より個室差額ベット代は不要です。

2.ポリグラフ検査結果の説明(外来受診)

検査結果につきましては、一晩の膨大なデーターを全て専任の検査技師が、目視で解析(マニュアル解析)をいたしますので、約2週間後の外来で医師より説明させていただきます。

*最近コンピューターでの自動解析が行われており、一部の施設ではこのデーターをそのまま使用しておりますが、残念ながらコンピューターの解析は、実用には耐えれません。 (コンピューターの自動解析の結果は、あなたの睡眠状態を正確には反映しません。
場合によっては、治療方法の決定や、診断そのものも間違ってしまう可能性があり、当クリニックでは採用しておりません。)

終夜のモニターと同じく大変労力を要しますが、正しい結果を出すためには、マニュアル解析が必要です。

この点も当クリニックの検査結果は、全てマニュアル解析を用いておりますので、ご安心ください。但し正確な結果がでるまでに、時間がかかることをお許しください。

検査の結果重症の睡眠時無呼吸症候群と診断された場合は、CPAP(シーパップ):在宅持続陽圧呼吸療法への導入が必要です。

この場合は、後日再度1泊入院での導入が必要となります。

3.治療のための睡眠ポリグラフ検査(1泊入院)

入院当日は、午後5時30分来院、翌朝7時30分の退院です。

夕方来院いただき、まず検査技師から、治療機器(CPAP)の説明、取り扱い、日常の手入れ方法を聞いて頂き、その後治療につかうマスクのフィッティングを行います。

その後が、最初の入院と同じで食事をして頂いた後、検査を開始します。 この日は、治療に必要な適切な圧を決定するための入院です。

必要な圧は、一人一人違います。
適正圧の決定には、熟練した技師が、あなたの睡眠中に圧を少しずつ手動で調整し(マニュアルタイトレーション)、あなたの睡眠・呼吸状態が正常化し、いびきが消失する最適圧を設定し、翌朝、適正に設定された治療機器を午前7:30までにはお渡しいたします。

近年自動で圧を調整する機器が出回っており、圧の決定もこのようなタイプの機器にまかせてしまう施設もありますが、機器の特性、マスクからの漏れなど不用意な高い圧が送られることも多く、日本睡眠学会でもこの方法は勧められておりません。

専任の技師によるマニュアルタイトレーションが行える施設は、その労力、また熟練をようするため施行可能な施設は全国でも非常にすくないですが、当クリニックではこの方法をあえて採用しております。


睡眠時無呼吸症候群(SAS)を疑われる方は、お気軽にお問合せ下さい。

ますたに呼吸器クリニック
☑ 大阪府大阪市都島区片町1-5-4 栄ビル4F
☑ 天満橋駅・JR大阪城北詰駅②より徒歩8分
非常階段2方向あり、スプリンクラー設置
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